しかしこのブルンオストを作るときに、通常チーズならこちらだろうというような、タンパク質部分というか、カッテージチーズにあたるあたりは捨てられてしまう。これはあまりにももったいないということで、最近では山羊の多いハウケリー山地周辺で、シェーヴル生産が行われている。
現地では簡単に買えるのだが、同じ国内のオスロですら、フレッシュチーズでペースト状のものはともかく、いわゆるハウケリー・シェーヴルは置いていないスーパーが多い。今日は見つけたので買ってみたが、タイプとしてはフレッシュに近く、外側にかびのないもの。
フランス産でこの手のものを買うと、口当たりがもそもそしていてそれはそれでおいしいが、こちらはなめらかで濃い感じ。癖がないのが物足りないと言えば物足りないが、その分味の濃さとこってりした口当たりが補っている。
生産地に住む友人はあんずのジャムを載せて食べるのがおいしいと言っていたが、とりあえず定番で蜂蜜を載せてみる。が、ノルウェーの蜂蜜はやはり濃い。これは友人の言うように、あんずのジャムあたりがいちばんかも。
ちなみに価格はフランス産の方が安い。が、あえてノルウェー産を買う。これは支援というものだ。ハウケリー山地の山羊農家にはがんばってもらいたい。
Saturday, October 9, 2010
ノルウェー産シェーヴル
山羊乳のチーズというと、ノルウェーではブルンオストと呼ばれるキャラメル風味のようなものが伝統的に作られている。薄く削いでクネッケに載せ、いちごジャムを添えるとおいしい。朝食にもおやつにもなる。