Monday, October 11, 2010

外国在住児童への給付を制限できるか 〜デンマーク

デンマークで働くEU諸国の外国人たちへの児童手当について、政府は現在制限を設ける方策を模索中。

毎年およそ7500万クローネが、外国人労働者の母国に住む子供たちに支払われているが、これはEUで取り決められた労働条件の平等で規定されているため。しかしデンマークで働くEUからの外国人は季節労働者が多く、現今では10週間以上、週2時間以上就労していれば、児童手当をもらう権利が発生する。

これはデンマークの将来を担うとは言えない国外の子供に金が回りすぎているという批判と共に、実際に児童手当を支給する自治体にとっても短期労働者の給付制度登録事務が煩雑という問題にもなっており、せめて半年以上、できれば年以上の就労期間を条件とするという規定に修正できないか、と討議されている。

EUで規定されている条項だけに難しいと思われているが、国内の社会給付法を改正することで乗り切れるという見方もある。

デンマークの児童給付は3ヶ月に1回。3ヶ月ごとに給付される額は:
0歳〜2歳 4247Kr 
3歳〜6歳 3362Kr 
7歳〜17歳 2645Kr