Sunday, September 22, 2013

認知症のためのケアハウス増加を

*デンマークで高齢者用のケアハウスに入居する人たちの、3人に2人が認知症。しかし全国4万6000カ所のケアハウスのうち、認知症に対応しているところは6000カ所に過ぎない。しかも現在8万5000人という認知症高齢者の数は、2040年には倍になると予測されている。
http://jyllands-posten.dk/indland/ECE5990395/mangel-pa-plejehjem-til-boelge-af-demente/

新聞社の調査によると、ケアハウスの所長の40%が、自分の管轄する施設は物理的に認知症患者に適していないと認めている。

高齢者連盟によると、認知症患者に適した物理的な条件とは、
・玄関にセキュリティ対策が敷かれていること
・機能別にスペース・階が色分けされていること
・庭に歩きやすい道があり、そこに手すりが設けられていること
などだそうだ。これなら特に認知症の高齢者のみならず、認知症のない人にも便利な設備。予算的には難しいところもあるだろうが、全施設を認知症向けに整備してもらいたいという高齢者連盟の希望を、かなえることにそう無理があるとも思えない。

政府がさっそく乗り出して、各自治体に施設の改装などを指導していくことになっているが、いちばんたいへんな課題は、認知症のケアにあたるスタッフの養成。こちらもまだ30年近くあるから大丈夫、と楽観していられない状況だ。