Monday, August 24, 2015

捕鯨反対グループの入国を拒否 〜フェロー諸島

*デンマーク自治領のフェロー諸島は伝統的に鯨の追い込み漁を行っている。それに反対するグループがここ10数年、何度も訪れては漁民の邪魔をしているため、今回はついに21人から成る団体全員の入国を拒否。

http://www.government.fo/news/news/anti-whaling-activists-denied-entry-to-the-faroe-islands/

捕鯨を行ってきたが今では止めている国々では、鯨を食べたことのある親と食べたことのない子供で軋轢も生じるというくらいの事態が起こっている。「動物のディズニー化」と呼ばれているが、できる限り自給しようという辺鄙な場所では動物はペットではなく、食料だったり労働力だったりするもの。しかし子供たちはディズニー映画を見慣れてきて、動物に対して強いエンパシーを感じてしまっている。

これでは食料供給を輸入に頼る文化にたやすく代わられてしまうという懸念は以前からあったが、その対策のひとつが入国拒否でもある。

それにしても反対グループの人たちがどこから資金を得ているのか、本当に不思議。フェロー諸島まで行くにはけっこうなお金がかかる。

サンタクロースの運命はあと1週間で 〜フィンランド

*フィンランド・ロバニエミのサンタクロースを派遣するディアノルディア社が倒産直前。あと1週間の猶予があるそうだが、なかなか難しい状況らしい。

税金の滞納がおよそ20万ユーロ。これを支払えれば生きながらえるが、ギリシャ、イタリア、ロシアからの観光客が激減したことで収入が大きく減ったことが影響しており、倒産は逃れても回復に至る見込みがついていない。

いちばん確実な回復方法としては一時的でも従業員の給与を引き下げることなのだが、これについてはすでに経営サイドと従業員サイドは決裂。まったく譲歩の見込みもない状態が続いている。

クリスマスまであと4ヶ月。世界中の子供が送るサンタクロースへの手紙はどこへ行くことになるのだろう。

ns.dk/live/erhverv/ECE7957631/Julemanden-er-en-uge-fra-konkurs/