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Monday, August 24, 2015

サンタクロースの運命はあと1週間で 〜フィンランド

*フィンランド・ロバニエミのサンタクロースを派遣するディアノルディア社が倒産直前。あと1週間の猶予があるそうだが、なかなか難しい状況らしい。

税金の滞納がおよそ20万ユーロ。これを支払えれば生きながらえるが、ギリシャ、イタリア、ロシアからの観光客が激減したことで収入が大きく減ったことが影響しており、倒産は逃れても回復に至る見込みがついていない。

いちばん確実な回復方法としては一時的でも従業員の給与を引き下げることなのだが、これについてはすでに経営サイドと従業員サイドは決裂。まったく譲歩の見込みもない状態が続いている。

クリスマスまであと4ヶ月。世界中の子供が送るサンタクロースへの手紙はどこへ行くことになるのだろう。

ns.dk/live/erhverv/ECE7957631/Julemanden-er-en-uge-fra-konkurs/

Monday, December 15, 2014

トップに女性がいない理由 〜ノルウェー

*男女平等では国際的に高い評価を受けているノルウェーだが、国営企業のトップに君臨する女性はゼロ。トップレベルに広げてみても、ノルウェー銀行はゼロ、スタッツオイル社で9人に1人、他の国営企業でも11人に2人、7人に1人と、現在目標とされている40%にはとても届いていない状態だ。

しかしこれは男女差別がいまだにあるからというわけでもない。現状だけを見ると、子供が複数になるとキャリア上昇をやめる女性が増えてくるのだが、それはなぜかということをダーゲンス・ナーリングスリーヴ紙が解説しているhttp://www.dn.no/meninger/kommentarer/2014/12/14/2059/Endelig-mandag/verdivalgets-kval

子育ては女性の仕事という観念があるわけではないのだが、女性が自ら育児や家庭に時間を使いたいと思う傾向があるという。そしてそれは女性の経済的自立が、自らの収入で夫に介入されずに好きなことをする自由が欲しいというところから始まっているためではないかとされている。

つまりある程度の収入があれば、そこで好きなことを選択したいと考える女性が男性よりも多いのではないかということだ。そしてその背景として、仕事に行き詰まったとき、女性が仕事を辞めるのは社会的に許容されるが、男性の場合は難しいこと。また経営陣としてトップレベルでいるためには、そのことだけに邁進するようなタイプが好まれていること(なので仕事も趣味も家庭も、というようなタイプは好まれない)も挙げられている。
男性は女性ほど、得た収入で好きなことをしたいという気持ちが少ないらしい。これはまた男性が抱える定年後の社会生活への問題にもつながる。

高学歴女性が増加し、企業の中間管理職には増えつつあるとはいえ、トップを目指さない女性たちがいることはずっと不思議に思われていた。しかし自由を得るために経済的自立を目指すのであれば、自立できた段階でどんな生活をしたいのかを選ぶこともできる。これまでの分析とは違う視点。興味深い。

Sunday, November 17, 2013

工業分野で雇用の伸び

2020年まで、工業分野で雇用が大幅に伸びる予想が、デンマークで打ち出された。
http://epn.dk/samfund/arbmarked/ECE6248920/historisk-vending-nye-industrijob-pa-vej/

これまでは工場などが賃金の安い国々に移転する動きが続いていたが、単純作業が自動化でき、複雑なものを必要なだけきちんと生産する方に転換してきたため、国内にとどまる工場が増えてきた。

どうしても自分たちでなくては任せられないタイプの部品はこれまでも国内生産してきており、移転しそうだ、倒産しそうだと噂のあったレゴも結局大量解雇の必要なく発展している。介護分野でもロボット導入が積極的に検討されているし、今後も国内で密に利用者とコンタクトしながらでなければ作れないものが多々必要になってくる。

歴史的な転換というタイトルは大げさではない。

Thursday, May 30, 2013

競争力でやや上昇

*スイスのIMDによる調査で、デンマークはようやく競争力で12位となり、前回よりもやや上昇。「黄金の三角形」を誇っていた時代からまもなく経済的に伸び悩みが始まったが、ようやく回復の兆しが現れたというところ。

教育、政治の安定、研究開発環境などではトップレベルにあるのだが、産業経済面では税の高さと資金調達の難しさから、競争力で劣るところがあると見られている。この欠点のひとつである税制については、先頃企業税が25%から22%に引き下げられた。


TOP 10
Verdens bedste lande målt på konkurrenceevne er ifølge schweiziske IMD som følger (2012-placering i parentes):
  1. USA (2)
  2. Schweiz (3)
  3. Hong Kong (1)
  4. Sverige (5)
  5. Singapore (4)
  6. Norge (8)
  7. Canada (6)
  8. Forenede Arabiske Emirater (16)
  9. Tyskland (9)
  10. Qatar (10)
  11. Taiwan (7)
  12. Danmark (13)
UDFORDRINGER
IMD peger på fem større udfordringer, som Danmark skal arbejde med i 2013:
  • At øge effektiviteten i produktionen.
  • Lette adgangen til finansiering.
  • Øge eksporten gennem forbedret konkurrenceevne.
  • Sikre holdbarheden af dansk økonomi gennem besparelser og vækstskabende reformer.
  • Sænke skatter/afgifter i virksomheder for at øge investeringsniveauet.
Kilde: IMD

Tuesday, January 15, 2013

フィンランドのテクノロジー最新情報

フィンランドは自国の発展を紹介するのがうまい。テクノロジーやデザインについては、
http://www.focusmagazine.fi/ からまとまったパンフレットをダウンロードできる。

日本語版もあり、便利なのだが、比べてみると英語版とはかなり違う。日本は独立した日本市場として対応している結果だとは思うが、情報的には英語版の方が役に立つと思う。


Thursday, May 31, 2012

フィンランドで新たな労働政策が発表された。
フィンランド式黄金の三角形で2020年までにヨーロッパ最高の労働生活を実現する。

http://www.tem.fi/files/33211/Strategian_johtoryhman_hyvaksyma_ru.pdf

デンマークよりはスウェーデンのモデルに近いか。スウェーデン同様、雇用の流動性と解雇規制の点が難しいかと思われる。

Wednesday, May 19, 2010

世界競合力ランキング



IMDによる世界各国の競合力ランキング。
スウェーデン6位。
ノルウェー9位。
デンマーク13位
フィンランド19位
アイスランドは30位に落ちてしまった。

Wednesday, May 12, 2010

EUは認めるか


EUの加盟基準であるGNP3%以内の財政赤字を上回っているデンマーク。EUからは歳出削減勧告が出ているが、政府の計画している240億クローネの挽回を3年で、にはかなり疑問が持たれている。

福祉と雇用創出に力を入れ、税収を上げていくという方策だが、実質10年かかるのではないかというのが経済専門家の見方。

デンマークはEUの勧告する削減策では成長が止まってしまうということで、基準を満たすのを3年以上に猶予してもらうよう要請する予定だが、基本的にはヨーロッパでは強い経済力る国だけに、猶予は認めてもらえそうにない。

56%の国民が、すでに週の労働時間37時間から38時間への移行に賛成している。

デンマークの危機脱出財政政策:http://www.fairlosning.dk/images/EnFairLoesning.pdf

Tuesday, May 11, 2010

食品産業労働者ストライキ解除


08.36 I N: ensomfarer: フィンランドの食品産業労働者ストライキがおおよそ決着。今日から仕事再開。スーパーの棚はすかすかな状態。

Saturday, April 24, 2010

食品産業労働者ストライキ

フィンランドでは水曜日から食品産業労働者組合がストライキに入った。給与労働条件交渉は行われているが、金曜日の時点で未解決。
今のところスーパーマーケットなど食品店で大規模な品不足は見られていないが、ストライキが長引くことを見込んで通常よりも購買が増えているとのこと。商品の幅は徐々に狭まっている。
このままだと来週後半には大きな影響が出てくるのではないかと小売業者は心配している。