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Wednesday, January 25, 2017

法的性別変更者が半年で490人 〜ノルウェー

*昨年7月1日に法的性別変更に関わる法律が変更されたノルウェーでは、法改正後の半年で490人が登録を変更、新たなIDカードが発行された。

http://www.vg.no/nyheter/innenriks/kjoenn-og-identitet/490-har-faatt-nytt-kjoenn-fra-staten/a/23903100/

IDカード自体の新発行は問題なく進められているようだが、自身の身の回りのさまざまな「登録」変更はとても面倒なようだ。パスポート、銀行口座、各種保険、税務署関連など。

Monday, January 18, 2016

給食に豚肉を 〜デンマーク

*デンマークのラナース郡議会で、給食に豚肉を定番の食材として使用することに決定。

これまで郡の託児所や学校では、宗教上の理由で豚肉を食べられない子供たちに配慮して、献立から豚肉を排除していた。が、デンマーク人の両親や子供がこれに対して不満をくすぶらせ、今回の議題となった。

昨日今日に始まったことではないが、これからはさらにこうした小さな対立が増えていくだろう。子供だけではない。高齢者施設でも同様の問題が待っている。

http://jyllands-posten.dk/indland/ECE8376330/frikadellekrigen-i-randers-er-afgjort-krav-om-svinekoed-paa-institutioner/

Monday, November 9, 2015

男女平等の危機? 〜デンマーク

*デンマークで男女の家事分担について調査が行われた。年齢が高くなるほど平等な分担について賛成意見が多いというちょっと意外な結果となり、18〜29歳の層では43%が「女性の方が家事を多く担当することに問題はない」と考えていることがわかった。

家事分担を進めてきた世代ほど分担に積極的ながら、若い世代がどうしてこういう考え方になっているのか。平等が当たり前になっているので、平等を実現していくことに若い世代は関心がないのだと分析されている。良く言えば「やれることをやる、得意なことをやればいいのではないか」くらいの緩やかな態度になっているとも言えるし、少なくとも「女性が家事をしないのは間違っている」と言っているわけではないので、それほど家事分担をすることが当たり前になっているとも考えられる。

しかし家事もともかく、男女平等は完全に実現されたとは言い難く、給与格差などはなかなか解消されない課題も残っている。平等への関心が希薄になることは、そうした格差の問題の解決が優先事項にならなくなる危険をはらむ。

どんな対策が講じられるのか、注目していきたい。


http://www.avisen.dk/langt-til-ligestilling-ved-koedgryderne-unge-overras_353844.aspx

Tuesday, December 23, 2014

自閉症児の不登校問題 〜デンマーク

*デンマークの自閉症協会が、自閉症の子供の不登校問題に懸念を表明している。http://jyllands-posten.dk/indland/ECE7312552/For%C3%A6ldre-holder-skoleb%C3%B8rn-hjemme/

自閉症スペクトラムの子供たちに特別教育を望む声は以前から強かったのだが、現在は統合教育の一環として、一般の学級に通っている。子供たちが行きたがらないのもともかく、両親も学校に行かせることが良いことではないと感じて、不登校を容認。協会の調査では、160家族のうち30家族の子供が数週間から数ヶ月、不登校になっているとのこと。そのうち9人は1年以上学校に行っていない。

この春、自閉症児とその親についての番組に携わったが、私の担当した家族では幸いそういう問題はなかった。同じように統合教育を進めているノルウェーだったので、やはり普通の学校に通い、特別クラスで自分のペースで身の回りのことや読み書きなどを学んでいた。しかし地域によってはそれだけの指導をできる教師の数が不足。どこでも満足なレベルで学校に通わせられるわけではないという。

上記の記事を見ると、特別学級では落ち着いていた子も、普通級ではいろいろと苦労があって不登校になっているケースが多い。通学そのものが子供を傷つけるという両親の意見は、これからどう反映されていくのだろう。

Monday, December 15, 2014

トップに女性がいない理由 〜ノルウェー

*男女平等では国際的に高い評価を受けているノルウェーだが、国営企業のトップに君臨する女性はゼロ。トップレベルに広げてみても、ノルウェー銀行はゼロ、スタッツオイル社で9人に1人、他の国営企業でも11人に2人、7人に1人と、現在目標とされている40%にはとても届いていない状態だ。

しかしこれは男女差別がいまだにあるからというわけでもない。現状だけを見ると、子供が複数になるとキャリア上昇をやめる女性が増えてくるのだが、それはなぜかということをダーゲンス・ナーリングスリーヴ紙が解説しているhttp://www.dn.no/meninger/kommentarer/2014/12/14/2059/Endelig-mandag/verdivalgets-kval

子育ては女性の仕事という観念があるわけではないのだが、女性が自ら育児や家庭に時間を使いたいと思う傾向があるという。そしてそれは女性の経済的自立が、自らの収入で夫に介入されずに好きなことをする自由が欲しいというところから始まっているためではないかとされている。

つまりある程度の収入があれば、そこで好きなことを選択したいと考える女性が男性よりも多いのではないかということだ。そしてその背景として、仕事に行き詰まったとき、女性が仕事を辞めるのは社会的に許容されるが、男性の場合は難しいこと。また経営陣としてトップレベルでいるためには、そのことだけに邁進するようなタイプが好まれていること(なので仕事も趣味も家庭も、というようなタイプは好まれない)も挙げられている。
男性は女性ほど、得た収入で好きなことをしたいという気持ちが少ないらしい。これはまた男性が抱える定年後の社会生活への問題にもつながる。

高学歴女性が増加し、企業の中間管理職には増えつつあるとはいえ、トップを目指さない女性たちがいることはずっと不思議に思われていた。しかし自由を得るために経済的自立を目指すのであれば、自立できた段階でどんな生活をしたいのかを選ぶこともできる。これまでの分析とは違う視点。興味深い。