Tuesday, July 21, 2009

テレマルク大作戦 ~ノルウェー

久しぶりに「テレマルク大作戦」を見た。昨日夜にドイツの放送局で放送された。

実際にあった、リューカンの重水工場サボタージュ事件を元にした映画で、撮影場所もテレマルク地方の
リューカンが中心になっている。主人公の教授が出てくるシーンは最初はオスロ大学。ただオスロ大学のあの校舎は法学部が使用しているはずだが。

そのほか気になった点は:
・アンナのセーターの柄がちょっと雑すぎる。もっときっちり模様を編みこむはず
・断崖をスキーでジャンプして着地するときに、足がほとんど揃っている。この時代のビンディングは、こうした着地をすると衝撃ではずれてしまったはず。
・ストックを2本使っていたが、仲間のテレマルク出身者は本来なら棒1本で滑るんじゃないか。教授にそれをやれとも思わないけれど。

テレマルクの雪の中はともかく、オスロの中心街でも、今の冬のノルウェー人とあまりファッションに差がないように見えたところがおもしろかった。アノラックはみな木綿だったようだ。今でもそのタイプを売っていないこともない。南極探検時に使われたアムンゼン・モデルというのがあるので、それが延々と最新のテキスタイルになって受け継がれているからだ。

それにしても、ドイツ兵たちと会話をするシーン、原版で見ても英語だから判断できないだろうけれど、本当は何語で会話していたのだろう。当時のノルウェーはドイツ語を話せる人は相当数いたということだが、静かな反抗ということで、あえてドイツ語は話さなかったと言われている。尋問ではノルウェー語を辱めるからと、望んでドイツ語を話した人たちもいたそうだが。