Wednesday, October 21, 2009

報道の自由ランキング

 国境なき記者団(Reporters Sans Frontieres)の2009年度報道の自由度国際ランキングで、北欧4カ国が1位に並んだ。

 確か何か別のランキングではデンマークが1位、ノルウェーが2位だったと思うのだが、今年度はそういうわけでめでたく4カ国がトップ。最後の1国であるアイスランドは9位。

 報道の自由は北欧でも非常に重視されてはいるが、好き勝手にやっているわけではない。各国ともプレス協会やジャーナリスト協会が自主的に報道検証したり、憲章を作ってそれを遵守する「誓い」があったり、自主規制が強い。総じて北欧人は政府や法律で規制されるのを嫌う傾向があるので(そのわりには生活ではさまざまな公的機関の介入もあったりするのだが)、政府に問題視されるよりも自分たちで道を正していく方がよいと考える。だから自主規制は不自由なのではなく、自由を守るためには当然のことと考えている。

 報道・発表の自由度は昔から今に至るまで高いのは確かだが、取材については昔よりもだいぶ厳しくなった。人権、人格権、肖像権、知的所有権などの法律が強化されているのもあるし、セキュリティ面での規制も強まってきている。たとえば王室の衛兵交替は昔は普通にふらりと行って撮影しても問題なかったが、最近ではある程度の大きさのカメラの場合にはセキュリティ確保のために事前申請が必要になっている。なぜかデンマークでは三脚を置くのはだめ、というような規定もある。ただほとんどの場合、一定の手続きを踏めば問題ない。取材させないために規定を設けているのではないところはありがたい。

報道の自由度ランキング トップ20

Rank Country     Mark
1 Denmark 0,00
- Finland 0,00
- Irland 0,00
- Norway 0,00
- Sweden 0,00
6 Estonia 0,50
7 Netherlands 1,00
- Switzerland 1,00
9 Iceland 2,00
10 Lituania 2,25
11 Belgium 2,50
- Malta 2,50
13 Austria 3,00
- Latvia 3,00
- New Zealand 3,00
16 Australia 3,13
17 Japan 3,25
18 Germany 3,50
19 Canada 3,70
20 Luxembourg 4,00
- United Kingdom 4,00
- United States of America 4,00