が、デンマークでは15歳から25歳の17%しか、4月9日に何があったのかを知らないという調査結果が。
「国民としての共通の記憶をとどめさせない教育とはどんなものか」という批判が噴出し、教育大臣も「これではその当時に生きた人の経験が無価値になってしまう」と疑問を呈している。
同じ日に苦い体験をしたノルウェーではこんな調査もなければ、特に占領された日だというのを訴えている記事もない。占領から50年の今年に向けて、2年ほど前から記録映画のDVD化や写真集作成も進められてきたので、「記念日」そのものを云々するつもりはないらしい。
どちらの国にしても「二度とあってはならないこと」なのだが、今では占領を歓迎したり誘導したりした自国民がいたこともわかっているし、ドイツ兵と結婚した女性やその子供たちの戦後の扱いについても度々論議が起こってきた。さまざまな側面があるだけに、簡単に授業で流したり、記念日ですと言って終われる話ではない。しかしデンマークもノルウェーも、ヨーロッパ的には「ふがいないほどあっさりと占領されてしまった」とも言われているわけで、国としては占領された恨みを忘れるなという話ではまったくなく、民主主義と人道主義を犯す兆しがあればちゃんと反対できる人間に育ってほしいから覚えておいてもらいたい、というところ。
今日が何の日かは知らない83%のデンマークの青少年も、そこはちゃんとわかっていると思う。
Friday, April 9, 2010
4月9日は
デンマークとノルウェーがナチスドイツに占領された日。
Thursday, April 8, 2010
2010年度ノルウェー家族調査
ノルウェー人の5人に1人が一人暮らし。60%がカップルで、うち4分の3が正式に結婚している。一人暮らしする人の大半はオスロ在住。
2009年度は6万1800人の子供が新たに生まれ、前年度より1300人増加。1972年以来の出生数で、これによりノルウェーの出生率は1.98となり、ヨーロッパではトップレベルに。
そういえば独身者の税制改革を求めていたグループがあったけれど、どうしただろう。子供向けの公共サービスや給付は自分たちには何の見返りもないという主張だったけれども。
Wednesday, April 7, 2010
ヨーロッパの食生活調査
ヨーロッパ10カ国約50万人を対象にした9年に渡る調査で、野菜と果物を多く撮ることがガン予防に効果がないことがわかった。しかし肥満には効果があるため、間接的にリスクを減らすことにはつながる。
デンマークは1日6種類、ノルウェーは1日5種類の野菜・果物摂取を推進してきたけれども、推奨文句を書き換える必要が生じている。
Tuesday, April 6, 2010
現金給付の見直しを ~デンマーク
デンマーク社会民主党が現金給付システムの改革を提唱。単純に現金を補助として給付するのではなく、代わりになんらかの簡単な仕事と引き換えにする制度の導入を訴えている。http://jp.dk/indland/indland_politik/article2029840.ece
現金給付は現在の制度では:
失業などによる生活状況の変化により、自身と家族を扶養できない場合に
・デンマーク及びEU諸国で8年以上の居住し
・ デンマーク国内でこの8年間に2年半以上雇用されていて
・職業案内所に登録されている という条件の下に 6ヶ月間は最大で
25歳未満の場合:
・両親と同居している場合には月3065Kr
・別居の場合には6351kr
・妊娠12週目以降は9857kr
・扶養家族がいる場合には13096kr
25歳以上の場合
・9857kr
・扶養家族がいる場合には13096kr
6ヶ月を超過すると:
・25歳未満で両親と別居の場合には毎月967kr減額。同居の場合には388kr減額。
・夫婦共に25歳以上で双方が給付を受けている場合にはそれぞれ622kr減額
・継続して受給する場合でも、24ヶ月内に450時間労働が義務付けられる。
この現金給付は「失業保険」とは別。失業保険に入っていない状態で失業した場合、離婚、別居、出産、教育などの理由で生活が成り立たなくなる場合に申請できる。
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