Tuesday, May 25, 2010

世界でいちばん働きやすい国



 ヨーロッパ雇用インデックス調査で、ノルウェーが世界でいちばん働きやすい国になった。

完全雇用を目指すノルウェーではもちろん大喜び。1位となった理由は、安心感、職種選択の幅の広さ、仕事をしていての満足感がノルウェー被雇用者では郡を抜いていたから。調査はデータだけでなく、実際に各国民にアンケート調査を行っているが、ノルウェーで回答したのは5100人。その数からして、移民層も含まれていたのは間違いないと解釈されている。雇用されることの満足感に、背景の違う人たちも同じように感じている、というのが、ノルウェーでは本当によかったと嬉しがる大きなポイントになった。

仕事をしていての安心感
ノルウェー78% 国際平均62%
職場・仕事への満足感
ノルウェー70% 国際平均62%
他の仕事に就ける機会がある
ノルウェー62% 国際平均55%
http://media.aftenposten.no/archive/01275/_F-Br_dtekst-verde_1275862g.jpg


確かに仕事するにはいい国だと思う。常時雇用されないフリーランスでの仕事にしても、タリフが決まっているのでギャラはダンピングできないようになっているし、失業保険にも入れるし、労働環境や条件は一時的でも長期でも、雇う側に責任があるので、仕事を請けるために何かをがまんしなくてはいけないということはない。

が、それだけに雇用する側もたいへんで、オフィスには職員の休憩所を設けないといけなかったり、長期休暇も基本的には取るなとは言えかったり、最近では男女機会均等の観点から、女性求職者には妊娠しているかとか、妊娠する予定があるかとか、聞いてはいけないことになっている。
起業してもワンマンオフィスだったり、2,3人が共同経営者になっているところが多いのはそのため。ネットワークさえできていればそれでも動くわけだが、どう仕事をクオリティ・コントロールするかが問題になる。そこでものを言うのが基礎教育、学校でどんな教育を受けてきたかだが、このあたり、北欧は全体にしっかりしているのが強みだ。

ノルウェーをトップに、フィンランド、スウェーデン、デンマークもトップ6に入った。仕事・職場への満足感では、日本はかなり低い。残念。